数十年ぶりに甦った椅子

2024年05月23日

こんにちは。
インテリアコーディネーター安達剛士です。

今日は、ある1脚の椅子の“再生”のお話です。

存在を忘れ去られていた椅子

先日、おそらく30年以上は使われていなかったであろう折りたたみ椅子が、実家のガレージから埃を被って出てきました。

積層の板はあちこち剥がれ、座面や脚先、至るところがボロボロ。

座面も押しただけでベコベコと凹むような感じ。
汚れも酷く、まさに瀕死の状態でした。

でも何となく可愛らしい雰囲気に惹かれ、 北欧ヴィンテージ家具のリペア経験豊富なHeimaさんに復活を託すことに。

次に対面した姿は・・・

それから2週間ほど。
我が家にとっても素敵な姿で戻ってきました!

全くオーラのなかった椅子に、命が宿った気がします。

北欧ヴィンテージ家具のリペア同様、長年で育まれた味を残しながら、しっかりと使えるようにリペアしていただきました。

 ⁡あまりに状態の酷かった座面は新しいものに。

剥がれの激しかった座面前側は、外側の積層板を1枚剥がしました。
そのままだと経年変化していない新しい板が出てきて周囲と色味の差が出てしまうため、周りに馴染むように着色を施されています。

脚先剥がれの接着の難易度が高かったそうで、木粉を固めたものをクッションがわりにして挟み、接着するという工夫で修理されてました。

何とも繊細な作業ですね。(もう手術の域w)

 おかげで⁡一層愛着の湧く1脚になり、これからの付き合いも楽しみです。

みなさんの周りにも、甦らせたい家具はありませんか?


foglia(フォーリア)は山陰・米子を拠点にインテリア・家具の魅力を発信しています。