日本の住まいが大きく変わる「先進的窓リノベ事業」窓の断熱リフォームで最大200万円の工事補助が!

2023年04月02日

こんにちは。
インテリアコーディネーターの安達剛士です。

あっという間に春。
模様替えなど、暮らしに変化を与えたくなる季節がやってきました。

今回は、そんな時期だからこそ、インテリアの模様替え!
・・・ではなく、ちょっと違った視点で暮らしのお話をできればと思います。

政府によるリフォーム推進事業スタート

住まいに欠かせない設備のひとつに「窓」があります。
室内に自然光を入れることや、換気の為など、窓にはさまざまな用途が含まれています。 

みなさんは、「先進的窓リノベ事業」という言葉をご存知ですか?
経済産業省と環境省による補助金事業です。
先進的窓リノベ事業事務局のホームページには、下記のように記載されています。 

「既存住宅における熱損失が大きい窓の断熱性能を高めることにより、エネルギー価格高騰への対応(冷暖房費負担の軽減)や、2030年度の家庭部門からのCO2排出量約7割削減(2013年度比)への貢献、2050年ストック平均でZEH基準の水準の省エネルギー性能の確保への貢献を目的とする事業です。」 

国家予算1000億円という大掛かりなリフォーム促進事業であり、実施する補助対象工事の内容に応じて定額(一戸当たり、5万円から最大200万円まで)を補助するという、メリットも大きなものとなっています。
契約日の期間が「2022年11月8日~遅くとも2023年12月31日」、交付申請期間が「2023年3月31日~予算上限に達するまで」ということで、これを機会に、日本の窓周り環境が大きく改善されそうです。
参照:先進的窓リノベ事業事務局のホームページ
https://window-renovation.env.go.jp/about/ 

「窓」は、住まいにおいて今注目のポイント!

近年、窓のデザインに重きを置いた住宅が増えているように感じます。
窓が見た目に特徴的な建物は、住宅に限らず、お店や施設など、至るところで目を惹きます。
一方で、室内から窓を通して見える外の景色は、心理的な効果にも影響します。自然な緑や情緒ある夕暮れなどは、少し見えるだけでも心が落ち着いたり、ひとつのアートとして心を動かされることがあります。 

現在の窓事情としては、紫外線カットを施したものが主流となっていたり、ペアガラスやLow-Eガラスといった、ガラス自体を複層にすることで断熱保温効果に優れるものなど、機能を備えたガラスが多く流通しています。

今回は、お付き合いのあるガラス屋さんに窓の効果について、そして、窓周りの悩み解決について伺いました。
国家資格「一級ガラス施工技能士」の資格も持つ、ガラスのスペシャリストさんであり、これまでに多数の既存住宅の窓改修も行っていらっしゃる方です。
 

既存住宅の窓のお悩み解決!

築年数の古いお住まいにおいて、窓周りの相談で多いのは特にこの2点だそうです。
・窓の結露
・窓からの隙間風

どちらのお悩みにも共感される方も多いのではないでしょうか。 

そんな場合の改善におすすめなのが、窓を2層にする二重窓の方法です。
手っ取り早く、且つ効果の高い、費用対効果の高い方法と言えます。
(※お住いの環境にもよるので、専門家へのご相談を推奨) 

実は、我が家もこの方法を実践したことがあります。
今から15年程前、その時点ですでに築15年程経過していたガレージ兼倉庫(2階建て)の建物をリノベーションして、住宅に変えました。窓周りについては、大部分を新規で取り付けたものの、一部は以前から付いていた窓をあえて残しました。 

しかし、いざ暮らしてみると・・・
一見見た目では気づかなかったものの、窓自体の性能が古くなっており、わずかな隙間風が気になる・・・
そこで、もともとあった窓の内側にもう1枚窓を付けてもらいました。

すると、隙間風はまったく感じなくなり、窓と窓の間に生まれた空気の層が断熱効果を発揮し、冬時期の保温効果が抜群。とっても快適になりました。
 

窓を追加することのもうひとつのメリット

もちろん、窓が2つあるということは、開閉も単純に2回必要になるという煩わしさがあります。
なので、普段から頻繁に開閉する箇所には向かないかもしれません。 

ただ逆にその煩わしさが、防犯上ではメリットになるのでは?と、ガラス屋さんはおっしゃいます。
空き巣被害の対策として、侵入に時間を掛けさせるというのはよく聞きますね。
侵入するのに5分以上かかる家は狙われにくくなるという話しも耳にします。
そんなメリットも考えられます。 

まとめ

現在では、「トリプルガラス」のようなハイグレードな窓も流通しています。さまざまなタイプ、グレードの窓がある中で、必要な場所に適切な窓をつけるというのは、なかなか素人の判断では難しいですよね。そんなときは、専門家に相談しながら、自分の暮らしに合うようカスタマイズするようにしましょう。
窓に限らず、暮らしの困りごとは身近なプロに相談してみるというのが、近道であり安心な方法といえます。 


foglia(フォーリア)は山陰・米子を拠点にインテリアの魅力を発信しています。